問題:次の文で示す症例で行った検査法はどれか。「55歳の男性。最近、耳の聞こえが悪くなり来院した。音叉を鳴らし、その把持部を乳様突起に当て、音が聞こえなくなった後、外耳孔近くで音叉の音を聞かせた。」

1.リンネ検査 

2.ロンベルグ検査 

3.ビング検査 

4.ウェーバー検査 

解答:1 (正答率74% ☆☆☆☆)

解説:

1.リンネ検査は左右のどちらか一側の伝音障害と聴覚障害を比較する試験である。左右差は分からない。
2.ロンベルグ検査は脊髄後索の障害の有無を評価するための神経学的試験で位置覚(さらに振動覚も含めた固有覚)の基本的な検査である。
やり方は患者に足を揃えて立ってもらい目を閉じさせる。その時、バランスが取れているかを確認する。
4.ウェーバー検査は一側難聴、あるいは左右差のある両側難聴を主対象として伝音性難聴か感音性難聴かを鑑別する。
音叉を鳴らして、患者の頭部正中にあて、患者に音叉の音がどこで聞こえるか、あるいはどこに響くか、を答えさせる。

はり師 きゅう師 第25回(2016年度) 問題131 東洋医学臨床論 【大項目】2.診察と記録 【中項目】A.診察法

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音叉を鳴らして、患者の頭部正中にあて、患者に音叉の音がどこで聞こえるか、あるいはどこに響くか、を答えさせる。この検査法は何か。

1.ウェーバー検査

2.リンネ検査

3.ビング検査

4.ロンベルグ検査

解答、4