問題:「20歳の女性。呼吸困難、全身倦怠感の精査のため受診。胸部レントゲン写真で心拡大と肺うっ血を認めた。心エコー検査では左室内腔は著明に拡大し、心室中隔と左室後壁は薄くなっていた。」本疾患に最も有用な血液検査項目はどれか。

1.ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド 

2.アルカリフォスファターゼ 

3.ロイシンアミノペプチダーゼ 

4.リパーゼ 

 解答:1 (正答率31% ☆☆)

 解説:

1.心不全により循環血液量の増加・心室壁へのストレスなどで心負荷が増大する。その為、BNPの前駆体が産生される。1の血液検査によりBNP値が高値となる。
2.ALPは、肝胆疾患、骨疾患、副甲状腺機能亢進症で高値を示す。
3.LAPは、閉鎖性黄疸、肝炎、悪性リンパ腫、悪性腫瘍などで高値を示す。
4.LIPは、急性・慢性膵炎、膵癌、イレウス、腎不全などで高値を示す。

 はり師 きゅう師 第23回(2014年度) 問題76 臨床医学各論 【大項目】4.循環器疾患 【中項目】A.心臓疾患 【大問】

 類似問題:

急性・慢性膵炎に最も有用な血液検査項目はどれか。

1.ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド

2.アルカリフォスファターゼ

3.ロイシンアミノペプチターゼ

4.リパーゼ

回答:4