問題:内分泌疾患と検査値の組合せで正しいのはどれか。

1.褐色細胞腫 ― 血中カテコールアミン低値 

2.アジソン病 ― 血中ACTH低値 

3.原発性アルドステロン症 ― 血漿レニン活性低値 

4.原発甲状腺機能低下症 ― 血中TSH低値 

 解答:3 (正答率60% ☆☆☆)

 解説:1:褐色細胞腫は副腎髄質や傍神経節などのクロム親和性組織から発生し、多量のカテコールアミンを分泌する腫瘍。血中のカテコールアミンは高値となる。2:アジソン病は副腎に病変が原発する慢性副腎皮質機能不全で、副腎皮質ホルモン(アルドステロン、コルチゾール、副腎アンドロゲン)が総合的に脱落し多彩な症状がみられる。血中ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)は高値となる。3:原発性アルドステロン症は副腎皮質の球状帯に腺腫や癌、過形成などといった原発性病変があり、その結果アルドステロンが過剰分泌されて起こる病態である。血漿レニン活性は低値となる。4:甲状腺ホルモンの分泌、もしくは甲状腺ホルモンに対する感受性の低下により末梢組織で甲状腺ホルモン作用が不足して種々の症状をきたす病態である。原因としては橋本病が最も多く、血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)は高値となる。

 はり師 きゅう師 第25回(2016年度) 問題71 臨床医学各論 【大項目】9.内分泌疾患 【中項目】C.副腎疾患

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内分泌疾患と検査値の組み合わせで正しいのはどれか。

1.クッシング病ー血中コルチゾール濃度低値 

2.アジソン病ー血中ACTH高値 

3.原発性アルドステロン症ー血漿レニン活性高値 

4.褐色細胞腫ー血中カテコールアミン低値

解答:2