「68歳の男性。主訴は呼吸困難。体を動かすと呼吸が苦しくなる。樽状胸を呈し、痩せている。呼吸機能検査で1秒率の低下および胸部エックス線写真で肺野の透過性亢進を認めた。ブリンクマン指数は960。」本症例の疾患で最も考えられるのはどれか。

1.気管支拡張症 

2.肺癌 

3.COPD 

4.間質性肺炎 

解答:3 (正答率90% ☆☆☆☆)

解説:本症例の症状、所見、検査所見すべてが慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑うべきもの。気管支拡張症は慢性咳嗽や大量の喀痰を、肺癌や間質性肺炎では胸部X線写真で透過性が低下する。

はり師 きゅう師 第25回(2016年度) 問題135 東洋医学臨床論 【大項目】5.疾患に対する東西両医学からのアプローチ 【中項目】C.呼吸器疾患

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COPDでみられる胸郭の変化はどれか。

1.漏斗胸

2.扁平胸

3.樽状胸郭

4.鳩胸