問題:「65歳の男性。1か月前から右足の冷えと歩行中の痛みが出るようになった。休むと痛みが軽減し、再び歩くことができる。ただし、前屈み姿勢により痛みは変化しなかった。痛みの部位はふくらはぎと足底。動脈の触診では膝窩動脈の拍動を確認できたが、右側下腿の動脈拍動は減弱。」拍動の減弱を呈する動脈に向けた刺鍼で、足の冷えと痛みを治療するのに適切な経穴はどれか。

1.衝門 

2.委中 

3.太渓 

4.太衝 

   解答:3 (正答率71% ☆☆☆☆)

 解説:本症例で疑われる閉塞性動脈硬化症の場合、後脛骨動脈あるいは足背動脈の拍動が減弱あるいは消失する。選択肢の3.太渓は後脛骨動脈、4.太衝は足背動脈のそれぞれ拍動部に取るが、本症例では「痛みの部位はふくらはぎと足底」であることから「3.太渓」の方が適していると考えられる。

 はり師 きゅう師 第23回(2014年度) 問題138 東洋医学臨床論 【大項目】5.疾患に対する東西両医学からのアプローチ 【中項目】D.循環器疾患

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