問題:「45歳の男性。最近、心窩部から背中の皮膚にかけて痛みが起きる。胸やけ、食欲不振もある。上部消化管内視鏡検査では、胃角部に潰瘍を認め、ヘリコバクター・ピロリの感染を疑った。」本症例の背中の皮膚の痛みで最も適切なのはどれか。

1.空腹時に起こる。 

2.関連痛である。 

3.体性痛である。 

4.内臓痛である。 

 解答:2 (正答率55% ☆☆☆)

 解説:胃潰瘍は食後に心窩部から背部にかけての関連痛がある。空腹時に激しい痛みがあるのは十二指腸潰瘍。体性痛は皮膚や骨、筋などの体性組織への機械的刺激によるもの。内蔵痛は胸腹部内蔵器への圧迫や伸展などによるもの。

 はり師 きゅう師 第25回(2016年度) 問題79 臨床医学各論 【大項目】5.消化器疾患 【中項目】C.胃疾患 【大問】

 類似問題:

心窩部に腹痛がある疾患はどれか。 

1.十二指腸潰瘍 2.肝炎 3.尿管結石症 4.急性膵炎 

解説:1