問題:心房細動について正しいのはどれか。

1.若年者で罹患率が高い。 

2.僧帽弁狭窄症は原因となる。 

3.くも膜下出血の発症リスクとなる。 

4.心電図では異常Q波の出現が特徴である。 

 解答:2 (正答率54% ☆☆☆)

 解説:心房細動は、心房が1分間に450-600回の頻度で不規則に興奮し、興奮波が房室結節へ無秩序に伝わるために、心室興奮が不規則になる不整脈である。
1:加齢と共に発生率が高くなり、女性より、男性の方が多く発生する。
2:僧帽弁狭窄症などの心臓弁膜症、高血圧性心疾患、などの心臓疾患、甲状腺疾患や呼吸器疾患など、基礎疾患となる他、明らかな基礎疾患がないこともある。
3:脳梗塞を起こしてしまうリスクは高い。
4:心電図検査による異常Q波は、心房細動で見られなく、心筋梗塞や心筋症などの強い心筋障害で出現する。

 はり師 きゅう師 第24回(2015年度) 問題68 臨床医学各論 【大項目】4.循環器疾患 【中項目】A.心臓疾患

 類似問題:

心房細動について間違っているものは。

1:絶対不整脈である。

2:脈拍欠損を起こすことがある。

3:心房が不規則で頻繁に収縮する。

4:ST波の異常が特徴である。

正解:④