問題:「36歳の女性。締め付けの強い下着をはくようにしたところ、最近、太ももの外側部に痛みとしびれが起こったので来院した。運動麻痺はない。MRIでは腰椎の異常はなかった。」本症例に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。

1.上後腸骨棘と大転子を結んだ中点より垂直に約3cm下がった部位 

2.第4腰椎と第5腰椎棘突起間の外側約2cmの部位 

3.上前腸骨棘より約2.5cm内方でそこから下に約2.5cmの部位 

4.鼠径靱帯の直下で大腿動脈拍動部の外方約1cmの部位 

解答:3 (正答率9% ☆)

解説:本症例は外側大腿皮神経の絞扼が生じていると考えられる。この神経の好発部位が上前腸骨棘付近で鼠径靭帯の下方へ施術を行う。したがって答えは3。
1.坐骨神経刺鍼点
2.第4.5腰椎椎間関節部
4.大腿神経刺鍼点。

はり師 きゅう師 第26回(2017年度) 問題140 東洋医学臨床論 【大項目】4.症候に対する東西両医学からのアプローチ 【中項目】K.神経、運動器の症候

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殿部から大腿部背面、両下腿外側に痛みと痺れがある。本症例に対して適切な刺鍼部位はどれか。

1.上後腸骨棘と大転子を結んだ中点より垂直に約3cm下がった部位

2.第4.5腰椎棘突起間外側約2cmの部位

3.上前腸骨棘より約2.5cm内方でそこから下に約2.5cmの部位

4.鼠径靭帯の直下で大腿動脈拍動部の外方約1cmの部位

解答:1