問題:「40歳の女性。数年前より手指のこわばりを自覚していた。最近、症状の増悪と手指の関節痛、腫脹が認められ来院した。冷たいものに触ると手指が白くなることがある。検査では抗トポイソメラーゼI抗体(抗Scl-70)が陽性であった。」本疾患の合併症として最も多いのはどれか。

1.ブドウ膜炎 

2.ネフローゼ症候群 

3.逆流性食道炎 

4.シェーグレン症候群 

 解答:3 (正答率4% ☆)

 解説:全身性強皮症:皮膚の硬化を特徴とする原因不明の自己免疫疾患。女性に多  く、好発年齢は20~40歳。レイノー現象、爪上皮出血点を認め、食道下部は 拡張して蠕動が低下し逆流性食道炎、ほかにも腹部膨満感や便秘・下痢、肺 線維症、不整脈心不全などの合併症が多くみられる。
 抗トポイソメラーゼI抗体(抗Scl-70)陽性。

 はり師 きゅう師 第26回(2017年度) 問題78 臨床医学各論 【大項目】10.自己免疫疾患 【中項目】A.膠原病と類縁疾患 【大問】

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正答 3